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小児看護学会にて♪ ~連携と虐待~

名古屋にて、小児看護学会がありました。チョコッと遠かったですが、多くの事を学ぶ事が出来、本当に参加して良かったなぁ~と心の底から思っています♪

今回、色々な先生の講演や発表を聞いて、医療サイドの方達も「他職種との連携」をのぞんでいることがわかったことは、私にとって大きな収穫となりました。

以前参加した小児がんに関するセミナーで、学校サイドの先生がこの連携について強調されていましたが、医療サイドの方達が本当にそう思うだろうか・・・と個人的に大きな不安を感じながら講演をきいていました。ところが今回、頻繁に この言葉が出てきた事によって、それは本当だったのだな・・・と実感でき、意外・・・と思う反面、嬉しくもありました。

やはり、じかに話を聞くことというのは、思った以上に大切なのだなぁ・・・と改めて感じています♪

特別講演では、児童養護施設暁学園 菱田 理 園長先生による講演(~子どもの‟心の癒しと社会への自立”~)がありました。

菱田先生のお話は、実際の事例によって展開され、それは本当に心を打つものがありました。

虐待が未だ存在することというのは、本当に悲しいことで、決して あってはならないし、あって欲しくないと思うものの、その連鎖はなかなか断ち切る事ができない・・・というのが現実のようです。

以前、虐待に関する特集番組を観た事があります。アメリカにおける現状が放映されていました。印象深かったのは、ここでは虐待をしてしまった親のための再生プログラムのような物が実施されていた事です。

虐待をしてしまう方の中には、ご自身も虐待を受けていた・・・というケースが多いようで、(もちろん、違うケースもたくさんあると思いますが)この番組に出演していた方の中にも、そういう方がいました。そういう自分を変えよう変えよう・・・と努力しているのに、つい・・・と言って、後悔している様子が放映されていたのを覚えています。

また このプログラムの間、ず~っと無言で何週間も過ごしていた人もいました。他の方が『自分はこんな事をしてしまった・・・。』と話すのを聞いているうちに、ある日突然、その人は自分の幼少の頃の体験を話し始めました。やはり、その人自身も虐待を受けていたようなのです。虐待の連鎖が断ち切れない理由の一つは、こういった点にも起因しているのだと感じ、本当に複雑な問題をかかえているのだという事を思い知らされたような気がします。

講演の話に戻りますが、菱田先生は次のようなことをおっしゃっていました。

本当は虐待の危機というのは、何か起きた時の手前にあること。そしてもう一つ・・・虐待を受けた子は誰かの協力が必ず必要となってくる・・・子どもは一人で生きる力を出せない事が多いから・・・と。

更に、ある事例についてお話して下さいました。

食べ方が悪いから・・・と、いつも新聞紙の上で食事をとらされ色々な虐待を受けていた男の子は、施設を出た後、自立して生活していたそうです。ところが、ある日のこと 母親から電話が・・・。

『お父さんが、病気になったからお金を貸してちょうだい・・・。』

周りの人は、そんな必要はないのでは・・・と言ったものの、その男の子はこう言ったそうです。

『でも、お父さんだよ。このお金はあげるんだ。』・・・と。

この言葉が出るまで、いったいどれくらいの時間がかかったのだろう・・・と思うと、何とも言えない気持ちになりますが、きっと施設の方々や、色々な人との出会いがあったからこそ出た言葉なのだろうなぁと感じました。

これから先も、虐待を受けているお子さんに出会う事があるかもしれませんが、ちょっとしたサインを見逃す事のないよう、また、そのお子さんがちょっとでも頑張って生きてみようかな・・・と思えるような、そんな関わり方ができるよう、努力していきたいなぁと思います。

どんなお子さんも、どんな環境で生きてきたお子さんも、必ず存在する価値があり、無限の可能性を持っている素敵な存在だと思うので♪

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